キンモクセイ(金木犀)の栽培記録
初秋になるとちいさなオレンジ色の花を無数に咲かせるキンモクセイ。
庭でお世話をはじめたのは2018年10月のことです。
直径約10.5cm(3.5号)のポットに植えられた、ちいさな苗からはじまりました。
この記事は、鉢植えで初めて育てるキンモクセイの栽培記録です。
キンモクセイとは
金木犀(キンモクセイ)とは、小さなオレンジ色の花を無数に咲かせ、開花するとジンチョウゲやクチナシと並ぶほど、強い香りを漂わせる花木のひとつです。
生け垣や、鉢植えでも栽培できる庭木であり、縁起の良い木として、結婚や金婚式の記念樹としても好まれています。
種類 | 耐寒性常緑低木 |
学名 | Osmanthus fragrans (オスマンサス) |
花色 | オレンジ |
開花期 | 9月中旬~10月中旬 |
樹高 | 3~6m |
耐暑性 | ふつう |
耐寒性 | やや弱い 寒冷地以外ではよく育つ |
キンモクセイ(金木犀)の栽培記録
キンモクセイをポット苗から、鉢植えで育てている栽培記録です。
栽培期間:2018年10月4日~現在進行中
2018年10月4日
近所のホームセンターで直径約10.5cm(3.5号)のポットに植えられた、ちいさな苗を購入。
玄関先に置いていたところ、数日後につぼみが開花しました。
樹高30cmほどの、ちいさな苗木でしたが、キンモクセイの香りを玄関の内外に漂わせてくれ、とても感激しました。
2019年4月12日
キンモクセイの苗木を、直径18cmのスリット鉢に植え替えてから、約6か月が経過しました。
苗の時に、花を満開に咲かせてしまったからか、木に勢いがありません。
キンモクセイは『常緑樹』と言われていますが、このころは、4月で春になったにもかかわらず葉っぱがあまりついていません。
2019年4月23日
前回から10日ほど経ちました。
夫が『キンモクセイの葉っぱが、丸くなってるのはどうして!?』といいはじめました。
結論から申し上げますと、原因は『ハダニ』でした。
上の写真を見てください。
なんと、エアコンの室外機の横で、キンモクセイの鉢植えを育てているではありませんか。
エアコンの室外機付近というのは、暖かい風が吹いているため、乾燥しています。
『ハダニ』は、植物が乾燥すると発生しやすいのです。
キンモクセイはハダニがつくと、葉っぱがまるくなり、様子がおかしくなることを、この時はじめて知ったのでした。
そしてもうひとつ。
ハダニによって一度丸くなってしまった、様子のおかしい葉っぱは、元には戻りません。
これは、ハダニをやっつけるお薬を使っても、丸くなった葉っぱからハダニがいなくなるだけで、丸い葉っぱがまっすぐになって、美しくキレイになるワケではないのでした。
ということは、キンモクセイが元気になって、新しい葉っぱが出てくるの待つしかない、ということになります。
状態の悪いまま、新芽がでてくるまでは、枯らさないように注意して、お世話を続けることになりました。
2020年2月27日
前回から10か月が経過しました。
4か月前に、10月の開花期がありましたが、株に元気がなかったので、負担をかけないよう、つぼみを落としながらお世話をつづけたところ、ようやく元気な新芽が出現するようになりました。
ひとまずホッとしました。
一回り大きめの鉢に植え替えたことも、よかったのかな。
それと、夫がオルトランDXの粒剤を株元に時々入れてくれていました。
近くに山があり、ブドウも栽培しているため、コガネムシがブンブン飛んでくるからです。
鉢植えのバラ、イングリッシュローズに産卵され、これまで何株も終了。
4400円✕10株くらい。
それと鉢植えのつるバラも。
素敵な花を咲かせていたデルバールのシャンテ・ロゼ・ミサトも。
鉢植えの2メートルのミモザも。
根っこをコガネムシの幼虫に食べられて終了したのでした。
くらくらします。予備としての挿し木はしていませんでした(反省)
サルビア・ネモローサ・カラドンナなどの元気な宿根草も、コガネムシの幼虫に、ことごとく根を食べられて、全滅。
そこで、オルトランDX粒剤の存在を知り、それからは大切な植物の鉢には、必ず入れるようになったのでした。
2020年3月10日
前回から約2週間ほどが経過しました。
とても元気な葉っぱが、たくさん出てきました。
ようやく、1年がかりで『ハダニ』の被害から脱出できました。
エアコン室外機の前は危険ですね。
キンモクセイだけでなく、他の植物もウッカリと置かないよう、気をつけたいと思います。
2020年10月16日
鉢植えのキンモクセイが満開になりました。
2018年10月、苗を購入した際に花を咲かせてから、2年がかりです。
剪定も兼ねて、お花を収穫しました。
2020年10月17日
キンモクセイの花木は短く、1週間ほどです。
そして収穫したばかりの花を花瓶に生けても、翌日にはパラパラと小花が落ちてしまいます。
しかし、香りはバツグンです。お部屋の中がいい香りで満たされます。
1年のうちで、たった数日間だけ楽しめる、心地のよい贅沢な時間に感謝です。
キンモクセイは、ドライフラワーでも楽しめます。
香りは落ちてしまいますが、シリカゲルを使うと、ほぼ花姿をそのまま乾燥させることができます。
キンモクセイの3年目は、まだ始まったばかりです。
このまま鉢植えで、どのように育っていくのか。
来年はどれくらい花をさかせてくれるのか、今後もキンモクセイの観察を続けていきたいと思います。