カテゴリー:栽培日誌

サフランの栽培記録-Crocus sativus- 2020年

2020年11月16日に、九州大分県別府市の自宅屋内で、サフランの球根から大きな一番花が咲いた様子の写真。

球根を部屋に置いておくだけで、花が咲くサフラン。
水・土・太陽の光も必要なく、何の手間もかかりません。

久しぶりにサフランのお花を見たくなり、3年ぶりに栽培することにしました。
2017年以来、2度目になります。

https://lulu-hua.com/2017/09/20/crocus-sativus-2017/


この記事は、2020年に育てたサフランの栽培記録です。

サフランとは

サフランは、アヤメ科の植物です。
赤い雌しべ(めしべ)を乾燥し、香辛料として料理(サフランライス、ブイヤベース、パエリアなど)に使われています。
また、『冷え性』『血色不良』などに用いられる医薬品としても知られている植物です。



サフランの特徴

サフランを栽培する際に、参考となる基本的な情報は次のとおりです。

科名アヤメ科
草丈15cm~20cm
開花期9月下旬~11月
植えどき7月~10月上旬
植えかた水・土・日光がなくても、球根の力だけで花を咲かせます。
このため、球根をそのままカゴやトレーなどに置いておくだけで育ち、開花します。
水栽培や鉢植え、花壇での栽培も可能です。
花後の球根花後すぐに、土に埋める。
翌年、梅雨の長雨が来る前に、掘り上げて乾燥させておく。
長雨が続くと球根が病気になって腐ってしまうので注意。
球根が小さいと、花が咲かないことがある。

サフランの栽培記録-2020年

栽培期間:2020年9月20日~11月末
球根の数:3球(特大サイズ)
栽培方法:室内に置いておくだけ

2020年9月20日

近所のホームセンターで、サフランの球根(特大サイズ)が販売されているのを発見。

前回2017年に栽培した際は、花後の球根を来年の花のために、『土へ埋めた』まではよかったが、その後どこに埋めたのかがわからなくなってしまった。

『まあいいや、来年になったら、どこからか芽が出てきて、そのうち花が咲くだろう』なんて思っていたら、3年もたってしまった。

結局、あれから3年たっても、庭のどこからもサフランの花や葉は出てこなかった。
実はサフランの球根は、土へ埋めたままにしておくと、梅雨の長雨によって病気にかかり、腐敗するらしい。

2017年11月から今日まで、3度も梅雨があった。
そして梅雨以外の時期は、とんでもないゲリラ豪雨の長雨に何度も見舞われた。

ということは、これはどう考えても、もう発見できないのではないか。
いや、発見できたら奇跡だ。

そこで心機一転、ひさしぶりのサフラン栽培をスタートするため、1球100円を3球購入することにしたのでした。

2020年11月14日

2020年11月14日に九州大分県別府市の自宅屋内で、サフランの球根が開花しはじめた様子の写真

球根を購入してから2か月が経過しました。
サフランの開花が始まりました。

サフランの室内栽培は、お水もいらないし、『日当たりが悪いかな』とかも思わなくていいから、とてもラクです。
ほんとうに『なにもしなくてよい』ので、部屋の片隅に球根を置いておくだけ。

サフランの球根を買ってきてから、開花するまでの9月~11月というのは、草花の秋の種まきシーズンでもあります。

ビオラやストック、アリッサム、ワスレナグサ、レースフラワー、オルレアの種まき、来年の春に向けて、他に欲しい花の種はなかったかな、モレはないかな。

タネの買い忘れはないかしら、まき忘れはないかしらとかでバタバタしていたらと、あっという間にサフランが開花していたのでした。

上の写真に写っている、サフランの左横にあるものは、オレンジジュースの空きパックにバーミキュライトを入れて、種を発芽させている最中のアリッサムです。

2020年11月16日

2020年11月16日に九州大分県別府市の自宅屋内で、満開に咲き誇るサフランの様子の写真。

前回から2日経ちました。
2日前のつぼみが、次々に開花し始めました。

雌しべ(めしべ)を収穫するなら、この時だと思います。
今日しかありません。

2020年11月16日に、九州大分県別府市の自宅屋内で開花したサフランの花を横から見た、花の内部の様子。赤いめしべと黄色い雄しべが見えます。

咲き始めたばかりのサフランの花は、紫色の花びらも、赤いめしべも、黄色い雄しべも、すべてがみずみずしく、色鮮やかです。

ひとつひとつを分解すると、このようになります。

2020年11月16日九州大分県別府市の自宅屋内で咲いたサフランの花びら、雌しべ、雄しべを分解した様子の写真

紫の花びらは、押し花ができそうです。

めしべを乾燥させて、お料理などに使う場合は、赤い部分が香り高く、3本の付け根の淡い黄色の部分は香りがないので、淡い黄色の部分は切断し、赤い部分のみを乾燥するとグレードの高い品質になるそうです。

2020年11月18日

2020年11月18日に、九州大分県別府市の自宅屋内で撮影した、サフランの花の様子。花がすべてしおれています。

前回から2日経過しました。
2日前には、美しく咲いていたサフランですが、『もっともっとたくさんの花が、美しく咲くのでは!?』と思ってそのままにしていると、このようシワシワにしおれてしまいます。

この状態で、めしべを収穫しようとすると、つぎの写真のようになります。

2020年11月18日に、九州大分県別府市の自宅屋内で、シワシワになったサフランの花を、球根から切り取っている様子の写真。花の下からは緑入りの針状の葉っぱが勢いよく上がってきています。

花がきれいに取れないので、ピンセットで花の付け根をビリビリと引き破ることになりました。
黄色の花粉もあちらこちらに散って、ムラサキの花びらにめしべが張りついていたり、干からびていたりするものもあります。

こうなってしまうと、いい状態のめしべを収穫できるとは、とても思えません。

2020年11月16日に九州大分県別府市の自宅屋内で採取したサフランのめしべの様子の写真。みずみずしい赤色をしています。

2日前に収穫していれば、このようなみずみずしい、美しいめしべだったのだけれど。

2020年11月18日に九州大分県別府市の自宅の屋内で、サフランの花をすべて切り取った球根の様子の写真。球根からは、細長くてしなりのある葉っぱが勢いよく伸びてきています。

シワシワのお花を全部取ると、葉っぱが勢いよくグングン上がってきているのがわかります。


このあと、このまま室内に置いておいても、葉っぱが茂ってかわいそうなので、花壇に球根を植えました。

順調にいくと、球根を土から掘り上げるのは5月頃になります。
梅雨の長雨が来る前に、大きくなった球根を掘り上げ、乾燥させておくと、また開花させることができます。

前回2017年にサフランの球根を花壇へ植えた際は、『サフランの球根』だとわかるように名札(プランツネーム)をつけなかったので、その後、球根を見失ってしまいました。

今回はその反省をもとに、しっかりと名札を書いて、球根の場所へ挿しました。
これで球根の場所を見失わないハズです。

その後のサフランの球根

2020年11月18日に九州大分県別府市の自宅屋内で栽培しているサフランの球根の様子の写真。球根の左側には、ギョリュウバイのポット苗があり、大きさが比較できます。

2020年11月18日に花壇へ植えたサフランの球根でしたが、なんと、翌年2021年5月に掘り上げるのを忘れてしまったのでした。

忘れていることに気がついたのは、2021年9月20日のことです。

この日、ホームセンターに新しいサフランの球根が並んでいるのを発見し、『がーん。忘れてたー』とようやく気づいたのでした。

花壇に『サフランの球根』という名札を挿しているだけでは、ムリでした。


次回は、この反省からGoogleカレンダーに、翌年の5月1日ぐらいの日付で『サフランの球根を掘り上げる』とスマホにアラートが自動表示されるよう、入力しておこうと思った次第です。

Googleカレンダーの使い方は、また別の記事でご説明しますね。

それではまた!
最後までご覧いいただき、ありがとうございました。

この記事の中で、参考になることがあれば幸いです。

あなたのおうち時間に、これからもハッピーがたくさん訪れますように。

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