サフランの栽培記録-Crocus sativus- 2020年
球根を部屋に置いておくだけで、花が咲くサフラン。
水・土・太陽の光も必要なく、何の手間もかかりません。
久しぶりにサフランのお花を見たくなり、3年ぶりに栽培することにしました。
2017年以来、2度目になります。
この記事は、2020年に育てたサフランの栽培記録です。
サフランとは
サフランは、アヤメ科の植物です。
赤い雌しべ(めしべ)を乾燥し、香辛料として料理(サフランライス、ブイヤベース、パエリアなど)に使われています。
また、『冷え性』『血色不良』などに用いられる医薬品としても知られている植物です。
サフランの特徴
サフランを栽培する際に、参考となる基本的な情報は次のとおりです。
科名 | アヤメ科 |
草丈 | 15cm~20cm |
開花期 | 9月下旬~11月 |
植えどき | 7月~10月上旬 |
植えかた | 水・土・日光がなくても、球根の力だけで花を咲かせます。 このため、球根をそのままカゴやトレーなどに置いておくだけで育ち、開花します。 水栽培や鉢植え、花壇での栽培も可能です。 |
花後の球根 | 花後すぐに、土に埋める。 翌年、梅雨の長雨が来る前に、掘り上げて乾燥させておく。 長雨が続くと球根が病気になって腐ってしまうので注意。 球根が小さいと、花が咲かないことがある。 |
サフランの栽培記録-2020年
栽培期間:2020年9月20日~11月末
球根の数:3球(特大サイズ)
栽培方法:室内に置いておくだけ
2020年9月20日
近所のホームセンターで、サフランの球根(特大サイズ)が販売されているのを発見。
前回2017年に栽培した際は、花後の球根を来年の花のために、『土へ埋めた』まではよかったが、その後どこに埋めたのかがわからなくなってしまった。
『まあいいや、来年になったら、どこからか芽が出てきて、そのうち花が咲くだろう』なんて思っていたら、3年もたってしまった。
結局、あれから3年たっても、庭のどこからもサフランの花や葉は出てこなかった。
実はサフランの球根は、土へ埋めたままにしておくと、梅雨の長雨によって病気にかかり、腐敗するらしい。
2017年11月から今日まで、3度も梅雨があった。
そして梅雨以外の時期は、とんでもないゲリラ豪雨の長雨に何度も見舞われた。
ということは、これはどう考えても、もう発見できないのではないか。
いや、発見できたら奇跡だ。
そこで心機一転、ひさしぶりのサフラン栽培をスタートするため、1球100円を3球購入することにしたのでした。
2020年11月14日
球根を購入してから2か月が経過しました。
サフランの開花が始まりました。
サフランの室内栽培は、お水もいらないし、『日当たりが悪いかな』とかも思わなくていいから、とてもラクです。
ほんとうに『なにもしなくてよい』ので、部屋の片隅に球根を置いておくだけ。
サフランの球根を買ってきてから、開花するまでの9月~11月というのは、草花の秋の種まきシーズンでもあります。
ビオラやストック、アリッサム、ワスレナグサ、レースフラワー、オルレアの種まき、来年の春に向けて、他に欲しい花の種はなかったかな、モレはないかな。
タネの買い忘れはないかしら、まき忘れはないかしらとかでバタバタしていたらと、あっという間にサフランが開花していたのでした。
上の写真に写っている、サフランの左横にあるものは、オレンジジュースの空きパックにバーミキュライトを入れて、種を発芽させている最中のアリッサムです。
2020年11月16日
前回から2日経ちました。
2日前のつぼみが、次々に開花し始めました。
雌しべ(めしべ)を収穫するなら、この時だと思います。
今日しかありません。
咲き始めたばかりのサフランの花は、紫色の花びらも、赤いめしべも、黄色い雄しべも、すべてがみずみずしく、色鮮やかです。
ひとつひとつを分解すると、このようになります。
紫の花びらは、押し花ができそうです。
めしべを乾燥させて、お料理などに使う場合は、赤い部分が香り高く、3本の付け根の淡い黄色の部分は香りがないので、淡い黄色の部分は切断し、赤い部分のみを乾燥するとグレードの高い品質になるそうです。
2020年11月18日
前回から2日経過しました。
2日前には、美しく咲いていたサフランですが、『もっともっとたくさんの花が、美しく咲くのでは!?』と思ってそのままにしていると、このようシワシワにしおれてしまいます。
この状態で、めしべを収穫しようとすると、つぎの写真のようになります。
花がきれいに取れないので、ピンセットで花の付け根をビリビリと引き破ることになりました。
黄色の花粉もあちらこちらに散って、ムラサキの花びらにめしべが張りついていたり、干からびていたりするものもあります。
こうなってしまうと、いい状態のめしべを収穫できるとは、とても思えません。
2日前に収穫していれば、このようなみずみずしい、美しいめしべだったのだけれど。
シワシワのお花を全部取ると、葉っぱが勢いよくグングン上がってきているのがわかります。
このあと、このまま室内に置いておいても、葉っぱが茂ってかわいそうなので、花壇に球根を植えました。
順調にいくと、球根を土から掘り上げるのは5月頃になります。
梅雨の長雨が来る前に、大きくなった球根を掘り上げ、乾燥させておくと、また開花させることができます。
前回2017年にサフランの球根を花壇へ植えた際は、『サフランの球根』だとわかるように名札(プランツネーム)をつけなかったので、その後、球根を見失ってしまいました。
今回はその反省をもとに、しっかりと名札を書いて、球根の場所へ挿しました。
これで球根の場所を見失わないハズです。
その後のサフランの球根
2020年11月18日に花壇へ植えたサフランの球根でしたが、なんと、翌年2021年5月に掘り上げるのを忘れてしまったのでした。
忘れていることに気がついたのは、2021年9月20日のことです。
この日、ホームセンターに新しいサフランの球根が並んでいるのを発見し、『がーん。忘れてたー』とようやく気づいたのでした。
花壇に『サフランの球根』という名札を挿しているだけでは、ムリでした。
次回は、この反省からGoogleカレンダーに、翌年の5月1日ぐらいの日付で『サフランの球根を掘り上げる』とスマホにアラートが自動表示されるよう、入力しておこうと思った次第です。
Googleカレンダーの使い方は、また別の記事でご説明しますね。
それではまた!
最後までご覧いいただき、ありがとうございました。
この記事の中で、参考になることがあれば幸いです。
あなたのおうち時間に、これからもハッピーがたくさん訪れますように。