野紺菊-ノコンギク-Aster ageratoides var.ovatus
ノコンギクは、日本各地(北海道と沖縄を除く)の草原などで広くみられる多年草です。
ヨメナとともに『野菊(ノギク)』と呼ばれるキクを代表する植物のひとつです。
『野に咲く紺色の菊』という意味で、’ノコンギク’とと命名されましたが、花の色は地域によって白~薄紫までさまざまです。
基本情報-ノコンギク
種類
キク科 シオン属
多年草
学名
ster ageratoides var.ovatus
開花時期
7月~10月
植付時期
適期:3月~5月
草丈
10cm~100cmまで、さまざま
花径
1.7cm~2.5cm
花色
白~薄紫など
地域や気候条件によってさまざま
耐寒性
強い
耐暑性
強い
耐陰性
明るい日陰で育てることもできますが、花つきが悪くなります。
用途
花壇、盆栽など
野紺菊(ノコンギク)の育てかた
植付場所
日当たりのよい場所
植え替え
2月~3月
芽が出始める直前が適期
鉢植えの場合:
よく増えるので、根詰まりを起こすことがあります。
毎年植え替えるとよいでしょう。
庭植え(地植え)の場合:
とくに植え替えの必要はありません。
想定外の場所に芽が出てきた場合、その株は抜くか、早めに別の場所へ植え替えましょう。
用土
市販の草花用培養土
自分で土を配合する場合:
赤玉土(小粒)7:腐葉土3で配合するとよく育ちます。
渓流沿いや、高原に生える品種のノコンギクの場合は、鹿沼土(小粒)・赤玉土(小粒)・軽石(小粒)をそれぞれ同じ量で配合するとよいでしょう。
肥料
肥料が多すぎると、草姿が乱れます。
肥料は少なめを心がけましょう。
鉢植えの場合:
鉢へ植え付ける際に、元肥としてリン酸とカリウムが多めの緩効性肥料を入れます。
目安としては、3号鉢(直径18cm程度の鉢)でひとつまみ程度です。
4月~9月にかけては、草花用の液体肥料を1500倍~2000倍に薄めて与えます。
月に2回程度がよいでしょう。
管理方法
日当たり:
日当たりのよい場所を好みます。
明るい日陰でも育ちますが、花つきが少なくなります。
夏場は陽ざしが強いので、明るい日陰に移動させるか、遮光(30%程度)をしましょう。
水やり:
鉢植えの場合:
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
庭植え(地植え)の場合:
日頃の水やりは不要です。
雨が降らず晴天がつづき、強い乾燥が気になる場合のみ、水を与えます。
開花後:
タネをとる予定がなければ、花後は花茎を切り取ります。
剪定:
5月~6月に株の1/2から1/3を残して、上の部分を刈り取ると、枝が多くなり、花数が増えます。
春に油かすなどのチッソ肥料を施しておくと、剪定後に枝が出やすくなります。
増やしかた
挿し木:
適期 5月~6月
元気に伸びている新芽を切り取り、清潔な用土に挿します。
株分け:
適期 2月~3月(芽の出る直前)
地下茎を切って分けます。
地下茎が長い場合は、1/2か1/3程度を切ります。
年数の経っている大きな株や、古い株には弱い芽しか出てきません。
古い根などを切り取って整理すると、株が小さくなり、結果的に株分けしたような形に仕上がります。
野紺菊’ノコンギク’が開花するようす
ノコンギクを販売しているお店
ノコンギクは夏~秋にかけて咲く花です。
開花のシーズンに合わせて、苗の販売が始まります。
山野草や盆栽に力を注いでいる園芸店では、様々な品種のノコンギクをみつけることができます。
一般的にはあまり流通していないので、ふつうの園芸店や、ホームセンターの園芸コーナーでは、みつけにくいでしょう。
販売時期が限られていますので、確実に入手したい場合は、山野草や盆栽を取り扱っているネットショップで探すとよいでしょう。
ノコンギクの苗は、以下のリンクからみつけることができます。
それではまた!
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