あじさい’シェリー’ -Hydrangea Cherie-
あじさい’シェリー’を育てるにあたって、あらかじめ知っておくと役に立つ『基本的な情報』や『育てかた』、『苗を販売しているお店』などについてご紹介します。
あじさい’シェリーとは
あじさい’シェリー’とは、福岡県の髙尾光一氏によって作出されたアジサイの銘花です。
とても希少な品種で、アジサイの販売シーズンになっても、一般の園芸店では、まず見かけることはありません。
バラのようなツボミをつけ、八重咲きの透きとおるような優しい花を咲かせます。
基本的な情報-あじさい’シェリー’
アジサイ ‘シェリー’ を栽培する際に、あらかじめ知っておくと役に立つ、基本的な情報は次のとおりです。
種類
ユキノシタ科 アジサイ属
耐寒性落葉低木
学名
Hydrangea
ハイドランジア
開花時期
5月~9月
耐寒性
強い
耐暑性
強い
たのしみかた
鉢植え、庭植え、切り花、ドライフラワー、押し花など
あじさい’シェリー’の育てかた
基本的には、一般的なアジサイと同様です。
植付場所
風通しの良い場所。
半日陰から日当たりのよい場所。
夏の直射日光は、葉焼けを起こすので避けるようにします。
植え替え
秋以降、落葉した後に行います。
用土
水もちと水はけのよい場所であれば、用土はあまり選びません。
肥料
生育期に適量の固形肥料を与えます。
あじさい’シェリー’の管理方法
日当たり
日向から半日陰の場所
夏の強い日差しは、花や葉がやけてしまうので、半日陰で管理します。
水やり
水切れに弱いので、表土が乾き始めたら水を適度に与えます。
夏場は土が乾きやすいので、注意しましょう。
鉢植えの場合は、表土が乾く前にたっぷりと水やりをします。
鉢底から水が流れ出てくるくらいまで水を与えます。
受け皿には水をためないようにします。
開花後
咲き終わった花や傷んだ花は、見つけ次第、取り除きます。
剪定
7月~8月の間に行います。
一般的なアジサイと同様で、剪定が遅れると翌年の花芽がつかない場合があります。
秋以降の選定は避けましょう。
購入後、1年目に注意したいこと
購入したばかりのアジサイは、生産者がハウスの中で4月から5月にかけてお花を咲かせています。
アジサイは本来、6月以降に開花しますので、購入後は6月の梅雨時期のような環境で育てるのが理想的です。
土が常に湿っているよう、水やりには十分に注意しましょう。
置き場所
室内に1日中置いておくと、花後に屋外へ出した場合、外の環境に対応しにくい場合があります。
葉や花だけでなく、アジサイの株全体に痛みができやすくなります。
アジサイは基本的には屋外の植物なので、屋外で日よけなどをして、強風などの乾燥と、水切れが起こらないよう管理すると、株の痛みは最小限にとどまります。
日光に当てる時間は、4時間くらいまでが理想的です。
気温が高くなれば、半日陰が理想的です。
開花株のお手入れ
アジサイを購入した1年目は、うどんこ病が発生する場合があります。
園芸店で販売されている殺菌剤(トップジンM、ダコニール、ベンレート、アグロケア)で、時々葉を消毒しておくと、うどんこ病の予防になり、葉の痛みも少なくなります。
葉が痛んできた場合は、はさみで傷んだところを取り除きます。
葉が痛んできても、このようにお手入れをし、アジサイの株をキレイにしておけば、秋まで花を咲かせることができます。
咲き終わったお花や傷んだお花は、見つけ次第、取り除きます。
気温が高く、暑くなるまで花をつけていると、株が痛みやすくなります。
来年もお花を咲かせるためにも、1年目の花は早めに切るとよいでしょう。
植え替えのタイミング<暖地の場合>
アジサイは植え替えを嫌う植物です。
このため、適切ではない時期に植え替えると、根を痛め、枯れることがあります。
購入したばかりのアジサイは、4月中旬に植え替えると、根づいて生長しやすくなります。
アジサイが、植え替え後に弱らないよう、負担を減らすために、今咲いている花は、すべて落としておきます。
植え替えるときに、葉が痛んでも問題ありません。
植え替えて根づけば、新しい脇芽が勢いよく出てきます。
5月に植え替える際は、根を痛めることを防ぐため、肥料(元肥)は入れないようにします。
1か月後には根づくので、置き肥(マグァンプなど)を、根元に浅く埋めます。
6月以降の植え替えは、株が痛んで枯れる恐れがあります。
植え替えずにそのまま、適している時期が来るまで管理しましょう。
植え替えに適しているのは11月~4月です。
植え替えのタイミング<寒冷地など、寒い一般地の場合>
植え替えに適しているのは、4月中旬から5月です。
来年も花を咲かせるためには
アジサイは、秋に日光に当たることで、来年の花芽をつけます。
このため、枝を切るなどの剪定は7月中旬から、遅くても8月上旬までにします。
それ以降に剪定をすると、『秋の日光をあびて、来年の花芽をつける』ことができなくなるので、来年の花のためにも、早めに花を落とし、剪定を終えましょう。
花の剪定は、咲いている花の下にある葉、2~4枚下で切り落とすとよいでしょう。
あじさい’シェリー’を販売しているお店
あじさい’シェリー’は、とても希少な品種で、アジサイの販売シーズンになっても、一般の園芸店では、まず見かけることはありません。
確実に入手したい場合は、ネットショップで探すとよいでしょう。
『1品もの』『現品限り』であることが多いため、一度売り切れてしまうと、次回はいつ入荷されるのかがわかりません。
販売しているお店を見つけた場合は、早めのご購入をおすすめいたします。
それではまた!
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が、幸せなひと時のお役に立てるとうれしいです。
あなたの今日が、笑顔あふれる素敵な1日でありますように。