玉つづりは、細長い肉厚な葉が茎を覆うように連なり、成長すると鉢の縁から長く垂れ下がるセダムです。
青緑色の葉が幾重にも重なった姿が美しく、英語では「Burro’s Tail」や「Donkey’s Tail」などと呼ばれています。
よく似た多肉植物に「新玉つづり」がありますが、玉つづりは新玉つづりよりも葉が長く、先端がやや尖っているのが特徴です。
この記事では、玉つづりの基本情報、新玉つづりとの違い、育て方、増やし方、季節ごとの変化、わが家で育てた記録をまとめています。
玉つづりの基本情報
| 科名 | ベンケイソウ科 |
| 属名 | セダム属 |
| 学名 | Sedum morganianum |
| 和名・流通名 | 玉つづり たまつづり タマツヅリ 玉綴り |
| 英名 | Burro’s Tail Donkey’s Tail Horse’s Tail Lamb’s Tail |
| 原産地 | メキシコ |
| 分類・タイプ | 常緑性の多肉植物。 茎が下へ垂れ下がるタイプ |
| 葉の特徴 | 細長い肉厚な葉が、 茎を覆うように重なって付きます。 |
| 葉色 | 青緑色から灰緑色 |
| 茎の長さ | 30cm以上に伸びることがあります。 |
| 花の特徴 | 成熟した株では、茎の先端付近に ピンク色から赤紫色の星形の花を咲かせることがあります。 |
| 生育の特徴 | 気温が穏やかな 春と秋に成長を確認しやすく、 真夏と冬は生育がゆっくりになります。 |
| 耐暑性 | 暑さにはある程度耐えますが、 高温多湿、長雨、蒸れには注意が必要です。 |
| 耐寒性 | 霜や凍結に弱いため、 冬は冷たい雨や寒風を避けて管理します。 |
| 増やし方 | 挿し木、葉挿し |
玉つづりの学名は、Sedum morganianumです。
原産地はメキシコで、ベラクルス州、プエブラ州、チアパス州に自生する植物として記録されています。
玉つづりとは
玉つづりは、細長い肉厚な葉が茎に重なって付き、
成長するにつれて、茎が長く垂れ下がる多肉植物です。
小さな株のうちは茎が立っていることもありますが、
茎が伸びて葉の重さが増すと、
鉢の縁から下へ垂れるようになります。
長く育った株は、ハンギング鉢や
高さのある棚に置くと、玉つづりらしい姿を楽しめます。
葉は茎から外れやすく、
鉢の移動や植え替えの際に、
まとまって落ちることがあります。
茎が長くなったあとは、
頻繁に動かさなくてもよい場所で管理すると安心です。
茎からとれた健康な葉は、葉挿しに利用できます。
玉つづりと新玉つづりの違い
玉つづりによく似た多肉植物に「新玉つづり」があります。
どちらも青緑色の肉厚な葉を付け、
成長すると鉢から長く垂れ下がりますが、
葉の形や全体の印象に違いがあります。
| 比較項目 | 玉つづり | 新玉つづり |
|---|---|---|
| 学名 | Sedum morganianum | Sedum burrito |
| 葉の形 | 細長く、先端がやや尖っています。 | 玉つづりより短く、先端に丸みがあります。 |
| 葉の付き方 | 細長い葉が、茎を覆うように重なって付きます。 | 丸い粒のような葉が密集します。 |
| 全体の印象 | 葉が長く、シャープな印象です。 | 丸い葉が連なる、やわらかな印象です。 |
| 主な流通名 | 玉つづり、ドンキーテール | 新玉つづり、ビアホップ、ビアーポップ |
玉つづりは、細長く先端がやや尖った葉が、茎を覆うように重なります。
新玉つづりは、玉つづりよりも葉が短く丸みがあるため、丸い粒が密集しているような、やわらかな印象になります。
販売店によっては、名前や学名の表記が異なることがあります。
購入するときは、ラベルの名前だけでなく、葉の長さや先端の形も確認すると見分けやすくなります。
わが家の栽培環境での年間管理カレンダー
このカレンダーは、耐寒性ゾーン8a〜8b境界にある、わが家の栽培環境での年間管理の目安です。
一般的な性質を参考にしながら、実際に育てて確認した水やり、置き場所、遮光、雨よけ、冬越しの記録を反映していきます。

地域、日照時間、風通し、雨の当たり方、鉢や用土の種類によって管理方法は変わります。
このカレンダーは、わが家での栽培記録として、参考までにご覧ください。
玉つづりの育て方
日当たりと置き場所
玉つづりは、明るく風通しのよい場所を好みます。
日照が不足すると、葉と葉の間隔が広がり、茎が間延びしやすくなります。
一方、日陰で管理していた株を急に強い直射日光へ移動すると、葉焼けすることがあります。
このため、春や梅雨明けに置き場所を変える場合は、明るい日陰から少しずつ日光に慣らします。
茎が長く垂れ下がるため、高さのある棚やハンギング鉢にも向いています。
ただし、強風で鉢や茎が大きく揺れない場所を選びます。
水やり
水やりは、鉢の中まで乾いたことを確認してから行います。
春と秋は、
土が乾いたあとに鉢底から水が流れるまで与えます。
梅雨、高温期、冬の低温期は、
土が乾くまでの時間が長くなるため、水やりの間隔を空けます。
常に土が湿った状態が続くと、根や茎が傷む原因になります。
用土
水はけと通気性のよい多肉植物用土を使います。
鉢の中に長く水が残る用土よりも、軽石などが入り、
乾き具合を確認しやすい配合が向いています。
茎が長くなると、鉢の外側へ重さがかかるため、
鉢が倒れないよう、高さや重さとのバランスも確認します。
肥料
多くの肥料を必要とする植物ではありません。
春と秋の生育が見られる時期に、株の状態を確認しながら、
薄めた液体肥料や、緩効性肥料を少量与えます。
肥料は多く与えず、
株の締まりかたや、葉の状態を見ながら調整します。
葉が落ちやすいとき
玉つづりの葉は茎から外れやすく、
鉢の移動や植え替え、
茎への接触によって葉が落ちることがあります。
特に長く垂れ下がった茎は、
持ち上げたり、鉢を移動したときに、葉へ触れやすくなります。
葉が落ちる原因には、次のようなものがあります。
・鉢や茎に触れた
・植え替えや移動をした
・長期間乾燥した
・土が湿った状態が続いた
・高温多湿で株が弱った
・日照不足で茎が間延びした
落ちた葉に傷みや変色がなければ、葉挿しに利用できます。
植え替え
植え替えは、株が動き始める春、または暑さがやわらいだ秋に行います。
葉や茎が傷みやすいため、根詰まりしていない株を毎年植え替える必要はありません。
例えば、
鉢底から根が出ている、土が固くなった、水が染み込みにくい、土が乾きにくくなったなどの変化を目安にします。
そして、植え替えるときは、垂れ下がった茎を無理に持ち上げず、鉢を横に倒すなどして、葉に触れる回数を少なくします。
玉つづりの夏越し
玉つづりの夏越しでは、強い日差しだけでなく、高温多湿と蒸れにも注意します。
梅雨から真夏にかけては、次の点を確認します。
・長雨が直接当たらない場所へ移動する
・株のまわりに風が通るようにする
・鉢の中が湿っている間は水を追加しない
・真夏の強い西日を避ける
・傷んだ葉や茎を早めに確認する
・遮光した場所でも暗くなりすぎないようにする
葉が密集している株は、表面が乾いて見えても、株元や鉢の中が湿っていることがあります。
水やりは日数だけで決めず、鉢の重さや用土の乾き具合を確認してから行います。
玉つづりの冬越し
冬は霜や凍結、冷たい雨を避けて管理します。
わが家のような耐寒性ゾーン8a〜8b境界でも、
寒波のときは軒下や室内など、
最低気温が下がりすぎない場所へ、移動すると安心です。
そして冬は生育がゆっくりになるため、水やりを控えめにします。
なぜならば、土が湿ったまま夜間の気温が下がると、根や茎が傷む原因になるからです。
水やりを行う場合は、晴れた日の午前中を選び、夜までに余分な水分が抜けるようにします。
玉つづりの増やし方
玉つづりは、挿し木と葉挿しで増やすことができます。
茎からとれた葉も利用できるため、
植え替えや、鉢の移動中に落ちた健康な葉は
捨てずに、葉挿し用として残しておくとよいでしょう。
挿し木で増やす方法
- 健康な茎を、数cmから10cm程度の長さで切ります。
- 土に挿す部分の葉を、取り除きます。
- 切り口を、風通しのよい日陰で乾かします。
- 水はけのよい乾いた用土へ挿します。
- すぐに多量の水を与えず、株の状態を見ながら発根を待ちます。
長い茎は重さで抜けやすいため、
必要に応じて園芸用のピンや、ワイヤーなどで固定します。
葉挿しで増やす方法
- 傷や変色のない健康な葉を使います。
- 葉の付け根を傷めないように茎から外します。
- 乾いた用土の上へ並べます。
- 直射日光や強い雨を避け、明るく風通しのよい場所で管理します。
- 根や新芽が出たあと、状態を見ながら少量ずつ水分を与えます。
葉挿しは、発根してから株として育つまで時間がかかることがあります。
親葉が残っている間は無理に外さず、自然に乾くまで経過を観察します。
わが家で育てた玉つづりの記録
仕立て直しと増殖の記録

茎が長くなりすぎた株や、根元の葉が少なくなった株は、挿し木で仕立て直すことができます。
作業日:2025年7月26日
切った茎の長さ:3~5cm
玉つづりの入手について
玉つづりは、多肉植物を扱う園芸店、ホームセンター、多肉植物専門店、ネットショップなどで販売されることがあります。
販売時には、次のような名前で表記されることがあります。
・玉つづり
・たまつづり
・タマツヅリ
・玉綴り
・Sedum morganianum
・Burro’s Tail
・Donkey’s Tail
「新玉つづり」と、名前や姿が似ているため、購入するときは、葉が細長く先端がやや尖っているかを確認します。
あわせて、葉が落ちた跡が多すぎないか、茎元が黒くなっていないか、土が長期間湿った状態になっていないかも確認します。
葉が密に付き、茎の先端まで傷みが少ない株を選ぶと、その後の成長を観察しやすくなります。
なお、季節によっては、苗が販売されていない場合もあります。
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関連動画
玉つづりの植え替え、夏越し、仕立て直し、葉挿しなどを撮影した動画を、順次追加します。
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このページは、耐寒性ゾーン8a〜8b境界にある、わが家で育てている玉つづりの記録です。
地域、置き場所、日照、風通し、用土、鉢の大きさによって育ち方は変わります。新しい変化が見られたときは、写真と記録を追記します。
